あたくしの怪談好きは子どもの頃からのことで、落語ブームと言われた時と同様「俺のが先だもんね!」と誰と張り合ってんだ?の意味の分からない老舗気取りという不毛なエネルギー消費しております。
怪談の老舗ということでは異論をはさむ余地のない稲川淳二さんのカセットが発売されたのはまだあたくし学生の頃だったと記憶しており、その後のものも含めそれこそ何度聞いたか分からないほどで。
今年30周年を迎える怪談ライブツアーは当初真夜中の開演で、夜遊び全盛だった時代を反映して稲川氏自身若さの勢いがありましたね~。
時は流れ来年は後期高齢者になるという{氏言うところでは交霊者}稲川ライブに先週末行ってまいりました。
会場の保谷こもれびホールはメジャーとは言い切れない企画を反映してかまあそれなりの箱でございまして、ゆったりシートの増えた昨今のホールに比べればさほど余裕が無いという。
でも老若男女で満席でしたよ!さすが30年。
前半が語り後半が心霊写真の構成で、二時間みっちり休憩も無し。大したもんです。
若いころの速射砲のような、時々活舌悪くて何言ってんだか分からない語り口から年相応落ち着いた円熟味に達しており、内容も体験談中心から伝聞を再構成したドラマ仕立てに変わってきております。
とはいえ変わらないこの人の持ち味は細かい情景描写により話に膨らみと味わいを与えるところ。
特に余韻を残すええ話は人情噺のようで、真骨頂と言えましょう。人柄が出るんですよね。
四話の内最後の一つが怖かったですね~ ( ;∀;)
写真もデジタルには写りづらいそうで、昔のフィルム写真二枚怖かった~ ( ;∀;)
しかしあたくし一番怖かったのは、遅れて来場したかなりふくよかな女性が既に着席している人たちの前をご自分の席まで通り抜けられるかどうかだったんであります。
怖かった~ ( ;∀;)
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