かのJ・F・Kの有名な演説「国家に対して何かを望むのではなく、自分が国家に何を奉仕できるかを考えるべきである」
日本初の衛星回線を使ったテレビ放送はケネディ大統領暗殺を伝える臨時ニュースであったそうで、知らずに途中から見たあたくしの両親は「なぜ故ケネディと言ってるんだろう?」と話していたとか。
テレビが置いてあったのは二間しかない団地の八畳間で赤子のあたくしは傍らですやすや眠っていたそうです。
少し大きくなってからは日曜の朝姉きと二人両親の布団に潜り込んで一緒にテレビを見るのが何よりの楽しみだったものです。
その後親父の始めた商売が成功して少しは豊かになりましたが「幸せ」という言葉からあたくしが連想するのは、今でも狭かった団地のあの朝の風景なんであります。
もちろん子供らが小さかった頃の自分自身の家庭も含めて。
そんなささやかな幸せが今根こそぎ奪われるかもしれない事態を迎えております。
武漢肺炎の蔓延による自粛の波が日ごとに市民生活を窮迫に追い込みつつある中、海外に比べてあまりにも遅い国の対応は現金給付一つとっても所得制限付きで、5300万世帯あるうちの1000万に満たない家庭にしか配られないという。
しかも煩雑な手続きで時間がかかる上、役所の窓口に人が集まった場合の「密」はどう考えてるんでしょうか?
アメリカなんざさっさと小切手送ってますよ。どうせマスク送るんだからひとり10万でも同封するくらいしたっていいじゃん!
スポーツ選手が室内でできるトレーニング動画上げたりJリーガーが給料返納したりと例によって「みんなで乗り越えよう!」的なええ話、今度ばかりはそれだけじゃダメです。
民度の高さに国が甘えて打つべき手を怠っているようでは、くどいけど病気より前に経済で死人が量産されるって。
「国民に我慢を強いるのではなく、国家が国民に何ができるかを考えるべきである」
今はそうですよね?J・F・K。
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