例によってカヤック仲間向けに書いたので分かりづらかったらぐみんなたい。
三日の日仕事の予定がキャンセルになり、夕方から出かけて前乗りする事にしました。関東東北では大雨で、カヤッカーにあるまじき水恐怖症の我々エルフとしては増水が何より心配でしたが、OWLと同乗した車が西へ近づく程に雲が切れ、月齢の良い月も見えて来ました。
道々たっつぁんとやり取りしたところ先行組しょこつちたつの三人はいけぽんの笑びに泊まっており、庭で寝るなら宿泊可能との事。おまけに焚火しながら一緒に飲む事も。っつ～事は二晩も一緒にいられるって事？俄然沸き上がるつっちーコール、ってあたしが一人でやってる訳ですが。
いきなりのハイテンションで美濃入り。翌日分の肉の中からミノ出して焼きました。美濃だけにな。
その晩が明けますと眩い青空！なんでもこっちでは全然降っておらず、従って川の水も少なめとか。やった～！
朝飯の定番、一連のジャパネット騒ぎですっかりお馴染みのホットサンドメーカーの粋な利用法についてはOWLの日記に載ると思います。
まず一本目は板取川。今回のツアーでは一番ポピュラーな川、とはいってもかなりマニアックなようですが。岩とドロップの連続、もちろんハイテンション。今日も飛びまくり！アジサイセクションはちょいと難物でしたがお陀仏ホールが出来る程水量無くみんな無事でした。いつもより濁り気味との事でしたが清流には違いなく、午前の部は美味しく終了。ドライのまま食堂で味噌カツと鮎釜めしのお昼。こちらも美味しい！
この日二本目は神崎川。更にマニアックな川ですが何故かカヤッカー集合。既に下り終えたチームが二つほど。やっぱＧＷね。
んでですよ、この川！すんごいんだ水がっ！たっつぁん曰く日本一の清流。まさにまさに！久々に泣きながら下りましたよ。
しかも核心部はなかなかの難敵。しかしこの清流と岩と、そして折しも日が降り注げば僕等に怖いものなどありません。実に気持ち良くクリア。
つっちーがもの凄い事になりましたが幸い怪我も無く。奇跡だな・・。
厳しい瀬が終われば山懐に抱かれた流れは一転癒し系に。曲がる度現れる景色、名も知らぬ小さな花、頬を撫でる薫風。人が己の生まれた意味を知る事は稀ですが、僕は自分がなぜ生まれたのか分かりました。
この川を下る為だったんです。神崎川、断言します。過去最高の川です。
温泉の後はスタートの川原でキャンプです。やはりエルフはこれ！
美酒美食、天に月。語るに友あり良き師あり、想いを寄せる人のあり。人として生きる上でこれ以上必要なものがあるでしょうか？明日の行方すら知れぬ僕ですがこの宵限りは全て忘れ陶然と幸せに酔い痴れたんであります。
その効あってか晴天の翌朝は珍しく二人ともシャンとしてまして、二日目は酒で漕げないジンクスを払しょくしました、っつ～か心がけ次第なんだけどさ、いつも。
ツアー三本目の小八賀川はまさに奥飛騨、更に更にマニアック。二時間の道のりを大移動です。
Ｎ沢君が合流したのは高山ラーメンが名物の昔ながらのドライブイン。帰りに絶対食おうと誓ってスタート地点へ。
一面の田園風景の中を流れる小八賀川ですが、深く掘れている為遠謀は効かず新緑のトンネルの中を行くようです。下見の時の様子では岩岩の清流でまさにエルフ好みだったそうですが、雪解水の為白濁した奔流となっていました・・
こうなると駄目なんだよねぇ～。昨日の勢いが嘘のような小心振り、自分で体ガチガチなの分かるんだもん。普通に考えても前日の方が全然難しかったそうですが、水が怖いもんはしょ～がね～よ。まあ特別失敗した訳じゃなく岩見りゃ飛んだけど芯から乗り切れない自分がいる訳で、顔が硬直してるとしょこつちに笑われました。しかししょこたん上手くなった！俺が言うのもなんだけど。
何だかんだ言いながらも目一杯楽しんで日盛り過ぎの田園ゴールにつけば、遠く望む乗鞍の山々は未だ雪の中。旅情を掻き立てる眺めです。
次回は是非普段の姿のこの川を下りたいと切望しつつ、ハイテンションツアーは終わったんでありました。
旅の終わりはみんなで高山ラーメン。
僕等のようなカヤックスタイルはオールドスタイルというそうで近頃めっきり数が減ったそうですが、たっつぁんがいる限り、そしてエルフある限り旅するカヤッカーの系譜に終りはありません。と、聞いたふうな口ききましたところで長くなりましたが〆させて頂きます。
全ての世界にお礼が言いたいっ！やっぱカヤック最高だぜっ！
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