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2024年12月10日火曜日

目はふてほどにものを言う 前編

 毎年流行語大賞が発表されると「え、それ?」と思うのは、あれって今年だったっけと、もう年末で一年って早いと言いながら実は結構長いことの表れかもしれませんが、やっぱどっかピンとずれてると感じがちであります。

その点今年の「ふてほど」はあのドラマに思うところ大きかったせいか珍しく納得しました。

でもないか ( ;∀;)


「不適切にもほどがある」はどっぷりの昭和から現代にタイムスリップした男がある方法で時代を行き来しながら、価値観の違いに振り回されつつも次第にそのギャップの内に潜む問題に気付き変わっていき周りも変えていくというコメディであります。

鬼の小川名物ケツバットで襲られながらも慕われる野球部監督兼教師を、怪優阿部サダヲが気持ちよさそうに演じておりました。

セクハラ、パワハラ、コンプライアンスに過剰なまでに敏感な現在へのアンチテーゼとしてあえて放送禁止用語を連発するあたり見ている方も快感で、あたくしなんざようやくこれ言う奴が出て来たか!クドカンありがとう!でございました。

今の世の中って臭い物には蓋をしろなんだけどその臭いは人間臭さでもあり、蓋した上に絨毯敷いて取り澄ましてる姿は絶対的に熱量が欠けている気がいたします。

あれっすよ ベルサイユ宮殿。

絢爛豪華美の極致なのに便所が無くて、舞踏会で踊る淑女はデカいスカートの中にお丸吊るしていたという。

紳士のネクタイだって食べこぼし拭くところから始まったらしいし。


ドラマの後半その回のテーマを唐突にミュージカル仕立てで歌うあたりも秀逸でございました。

後半へ続く









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