歴史は勝者によって書かれると申します。
先の大戦後GHQのウォーギルトインフォメーションは典型例として、明治維新の再評価も薩長閥側ではなく幕府側からなされることが最近とみにみられるようで。
幕末維新史を日本人に強く刷り込んだという意味では司馬遼太郎先生のいわゆる司馬史観も大きく、かく申すあたくしも二人の息子にその名から一字ずついただいたほど「竜馬がゆく」どっぷりの青春を過ごした人間のひとりであります。
んが
膨大な資料に取材したといってもありゃしょせんひとつのお話でありまして、「見て来たような」にすぎないっちゃ過ぎないわけで。
そこへきて最近読んだ中村恵子さんの「江戸幕府の北方防衛」という本が衝撃的でありました。
機能不全の幕府にゃこれ以上日本は任せられんぜよ!みたいな話が流布されてますがとんでもないことで。
大政奉還ぎりぎりの時まで北海道統治の松前藩をはじめとする東北雄藩の涙ぐましい努力と無論それを差配した江戸幕府の国防はしっかりと役割を果たしており、秀吉の時代西欧諸国からの世界侵略に対抗し幕末に至って北はロシアからの圧力に屈することなく連綿と続いていたんであります。
これはお話ではなく一次資料をそのまま引用した中から自然と現れる真実であり、憂国の士と美化された討幕派にとっては無理やり仕掛けた戊辰戦争のやり方ともども都合が悪いゆえに歴史の中に塗り込められたということでありましょう。
加えて言うなら半島や中共が北海道侵略の道具として陰で糸を引くアイヌ先住民族論もまた、別件ながら作られたウソであることがよく分かるんであります。
ではそんな歴史の一ページに一石を投ずるコラージュをひとつ。
大政奉還を成さしめたのは坂本龍馬ではなくお茶々さんであったのです!
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