ずっと忘れてたことを歌聞いて思い出す場合がございます。
みっち部長セレクトにより現場に流れてるBGMで井上陽水さんの「ジェラシー」がかかりまして、ああそういえばと。
学生時代の四年間をハンググライダーに明け暮れておりまして月一の合宿が千葉の館山だったんであります。
平砂浦海岸に砂だけで出来たその名も砂山という場所があり、初心者の練習にもってこいであったことから(着地でこけても怪我しづらいので)近くのペンション村の内の一件を定宿としておりました。
当時流行り始めのペンションを開業したばかりのオーナーは以前雑誌「面白半分」を主宰しておられた方で、いわゆる「四畳半裁判」でわいせつ文書問題が世に問われた際の社長でありました。
歌いたがり病患者を自称しており夕食後泊り客が集まるひと時ギターで弾き語りをするのを恒例としてまして、興が乗ればお客にも歌わせたりして。
そんな時我々のグループにも声がかかりあたくしまだギターやってなかったので相棒のひろゆき君の演奏で歌ったのが「ジェラシー」でありました。
そしたらなぜかオーナーが絶賛してくれまして、以来行けば必ずリクエストくれるようになったという。
一年生の夏頼まれてここでバイトしたんですが皿洗いしてる最中にも呼ばれて知らないお客さんの前でずいぶん何度も歌ったもんで。
前職の関係でマスコミや芸能関係者のお客も多く、一度など「ニワノ君、レコード会社の人が来てるから歌いなさい」なんてんで。
思えば多少人から褒めれれることはあっても、当然と言えば当然素人の域を出ず結局何やっても一流にはなれないまま人生終盤を迎えようとしております。
陽水聞いて外に出れば蝉しぐれの夏空でございました。
あの夏も暑かったなあ。
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