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2016年7月20日水曜日

世はチャリにつれと想う

近頃すっかり縁遠くなっちまったのでよく知りませんが、今どきの子供の自転車事情というのはどうなってますか?あたくしの頃はキャラクターなりアイドルなりが自転車になるのが通例でございまして、仮面ライダー号はもちろんドレミまりちゃん号なんてのもありました。

小学校四年生くらいの頃少年たちの間に勃然として湧き起こったのがフラッシャー付き自転車ブームでありました。今でいうデコトラの自転車盤といったところで、派手なウィンカーを搭載したスポーツタイプのギア付き車が町を走り回っておりました。
塾が一緒だった子がそのはしりのエレクトロボーイというのに乗ってまして、帰り道の日暮れ時ピカピカ光らせながら走る後ろをくっついて回りましてね。憧れたもんですわ~。当時は普通の自転車でもまだまだ高価な頃でしたからそう簡単には乗り換えもならず、いろいろ約束だの我慢だのお手伝いだのしてようやく買ってもらったのがブリジストンのアストロGというマシン。ちょっとコンコルドみたいな顔しておりまして嬉しくってね~、暗くなるのを待ちかねて意味もなくほっつき歩いておりました。


ただねえ、子供なんてものはしょ~もないものでじきに飽きちゃいましてね。そうなるてえと装備が重くって使い勝手悪いの。ブームの終焉とともに全部取っ払ってノーマル車になってしまいました。その後は高校まで乗ってましたから、ま、親に申し訳ないけど元は取ったんじゃないかしらん?

家庭においては三種の神器をそろえていくのがステイタスへのステップだったように、子供の自転車といえど周りの持っているものは多少高くっても買って欲しい買ってやりたいという時代だったんですな。
だからね。うちの子がある程度の年になってみんな普通にママチャリ乗ってるのを見た時にはまさに隔世の感でしたね~。ものがいき渡るというのはこういうことなんでしょうか。「いつかはクラウン」なんざ古のこと。車が売れなくなるわけよね。
ただこのやり取りだけはきっとずっと変わらないよ。
「だってみんな持ってるんだもん!」
「みんなって誰と誰よ?!」

 


 

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