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2012年9月23日日曜日

ボラ、バスを釣る

そのての話はもういいよと言われてしまうかも知れませんが、今後同様の事があっても日記には書きません(多分・・)ので、できればお付き合い下さい。

土曜日バスツアーに行ってきました。いわゆるボランティアバスツアーです。
実はある人から、お前達のやってるのは所詮自己満足で泥出し一つやらずに何が分かるってな事を言われまして、腹も立ちましたが痛いとこ突かれたのも確か。以前から密かに感じてた事ではあったんです。
そうなると直情径行型の僕。ならやってやろうじゃね~か!ってんでソッコーボラバスツアー検索しますとあるわあるわ。
その中から「アミー号で行くがんばれ東北。仙台七ヶ浜町一泊ツアー」というのを選びました。弁当が美味そうで風呂の時タオルが付くというセコい理由・・
実は現地入りするボランティアが減ってると聞いてたので、未だこれだけのツアーが組まれてて沢山の人が参加されている事実に少なからず驚きました。そしてそれを知ろうともしてなかった自分を恥じました。更に申し込み後南三陸で何ら手付かずの実情を知るにつけ、まだまだ人の手が必要だと痛感し、ボラバスツアーが楽しみになっていったんです。
行くについて相棒に黙ってというのもどうかと思いOWLに話すと、奴も行くとのこと。長い付き合いなので考える事も似てくるのか?
さて金曜。仕事後一旦帰宅し仕度と食事を済ませさいたま新都心へ。0時に出るバスを待ちつつとりあえずOWLと一杯。飲まないと寝られないたちなので、更に車中用に紙パック清酒二合を調達しました。




東京、新宿を回って来たバスは40人満席。二人別々に申し込んだので離れた席かと思いきや何と通路隔てた隣・・。これを腐れ縁といわずして何であろうか?
着席して出発待ちつつちびちびストローで飲んでたら、車内での注意事項で飲酒は固くお断りだってやんの[s:97]でももう飲んじゃってるし、まあいいか?良くないっ[s:322]


すぐに消灯になったのを幸い、結局全部飲みました[s:368]隣でOWLが笑いこらえてましたがね。

2時に上河内で休憩後本格的に寝に入り、地震の夢など見つつ5時国見SA着。ここで洗顔と着替え。この日のため誂えたオレンジのつなぎに身が引き締まる!既にいつも仕事してる時間なのでどうって事ないわけね。


7時仙台市内のコンビニで朝飯とドリンク買って、七ヶ浜のボラセン着8時。


しばし待機の後受付、オリエンテーションと続きます。この日の参加者総数何と400名!アミー号関東、関西からの80人の他にも企業、市役所(何と青梅!)有志による各チーム、個人など、常連も多くマッチングの際紹介されます。


この地区だけでこんなにも大勢の人達が来てるのかと思うと、東北各地を訪れてるであろう人々のその心意気に泣けました(ホント最近すぐ泣く[s:319])

ボランティアリーダーの指揮のもと、今回我々に与えられたミッションは田んぼの瓦礫撤去。
津波による塩害から農地を蘇えらせるには、まずは瓦礫撤去。重機で掘り起こし地表に現れた瓦礫を更に撤去。これを最低3回繰り返し、やっと水を張って除塩に入れるそうです。翌年から比較的塩に強い枝豆、大豆と植えていき、元の稲作が出来るのは更にその先の先。気が遠くなる作業の第一段階の仕上げの今回は、瓦礫といっても石ころや木片、ガラス片といった細かい物を這う様にして拾っていく作業です。これはこれでまた大変。


とはいえなんせ多勢。何面もの田んぼの両側から横一列で進みました。
両手で土を掘りながら可燃と不燃で分けたバケツに入れて行きます。一杯になると土嚢袋へ。めったに出ないガラス片見つけると「ガラス出ました!」何故かテンション上がる?隣のOWLと、俺のが多いの大きいの、果ては仕込んだだのくだらない争い、子供かっ!
やがて横の若い女の子二人に声をかける奴。教員目指してるなんて聞いたもんだから「なら合格のコツ教えてあげるよ、今夜」なんて。出たぁ~必殺技ぁ~!黙々と仕事に励む僕は恥ずかしくて聞こえないふりしてましたがね。ホントだってば!


秋めいてきたとはいえこの日も結構な暑さ。休憩しつつ午前の作業終え、一旦バスでボラセンへ。写真通りの豪華版弁当は地元企業とのコラボ。美味かった~。






午後の作業と合わせても実働3時間程でしょうか?時間の割には疲れましたが、僕ら40人のグループだけでも二面仕上がりました。良かった良かった!一日も早い復活を祈りつつ終了しました。

ボラセンに戻り片付け、記念品のブローチ頂き慌ただしくまたバスで風呂へ。泥と汗にまみれた身体に何よりの労いです。



上がってすぐ生ビール!運転しなくて済むってのはありがた~いっ!

帰路は16時半風呂出発、途中15分休憩2回。さいたま新都心着21時半。バスはそのまま新宿、東京に向かいますが、どこで降りても自由です。
早かったので打ち上げの一杯。

翌日休みってもはいいもんです!結局看板まで長居・・。お疲れさんっ!
例によって思いつきで参加したボラバスツアーでしたが、これまでやってきた僕らの活動にもそれなりの意義があるという自負には何ら変わりない一方で、肉体労働による活動にはまた別の意味がある事を強く感じました。先ず何より終えた後の達成感。そして実際に今後に繋がるという実感。
更にはボラセン運営や輜重などバックから支えるスタッフの力量や各リーダーの統率力が、いかに震災直後から重ねてきた経験値に基づくものなのかを思い、ボランティアをツアーとして成り立たせている観光会社の、ビジネスだけではあり得ない取り組み。そういった全ての事が、例えば田んぼで小石を拾う如く、目線は遠くに置きつつ目の前の成すべき事をこなしていった結果の集積という、現場でしか知りえないバケツの重さなんですね。本当に参加してよかったです!

作業終了時の〆のミーティングでリーダーに言われましたが「帰ったら一人でも多くの人に今日の話を伝えて、次に来る時は一人増やしてくることを今回の最後の仕事と思っていただけたら幸いです」の言葉。
口幅ったくおこがましいの承知で言いますが、もし少しでも気持ちがあってなかなか行動起こせない方がいたらボラバスツアーお勧めです。大変効率よく組まれたタイムテーブルで、例えばアミー号なら金曜深夜出て土曜の21時過ぎには帰ってくるので日曜丸々空きます。
現場でも担当者がしっかりフォローしてくれるので言葉は変ですが気楽に作業できますし。
バスの椅子では確かに寝づらくはありますが、座席の配置や運行等スタッフが細かく気配りしてくれるので女性一人でも全く心配ありません。現にOWLがナンパした二人はそれぞれ一人で来てました、結果は釣り落としたようですが。ちなみに今回のツアー
http://www.amy-go.com/tour/volunteer/

すっかり長くなりましたが最後にちょいと。
仙台は町の機能がしっかり生きてる分田んぼの再生についても既にスタートしており、自治体の力量で大勢のボランティアも集まってきます。実際今回の現場を見ただけでは津波被害の大きさを実感することはないと思います。
一方で陸高や南三陸などあまりに破壊され尽くしている為、再生の道筋すら未だ見えない現場があるのも事実です。先は長~いけど何でもいいから携わっていかないとね。ね?あ、また押し付けがましくてすいません、ほんとすいません!

毎度動画。しつこい?ぐみんなたい。
http://animoto.com/play/Qh8MoFKpgIlOVhZIFxbN1w

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