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2017年3月10日金曜日

思い出しては解答する

完全に自分の趣味だけでお送りしておりますお絵かき名場面落語クイズです。
ちらほらと参加してくれる人も散見されますが基本一人遊び。今回も勝手に出して勝手に解答編です。

幕末世の中が乱れてまいりますと江戸といえど物騒になったそうで特に遊郭に行こうなんて奴は金持ってますからな、尊王だの佐幕だのを語る不逞の輩が流れ込んできては途中待ち伏せ、追いはぎのようなことをしたてんで。
そうなると駕籠屋の方でも暖簾に障るというので暮れ六つの鐘を打ちますと吉原行の駕籠は出さなくなったんですが、そこへまたこんな時行けば女の子にモテるだろうなんておっちょこちょいがやって来てはひと騒動でございます。酒手も効いておりまして命がけで女郎買いの決死隊?籠屋も男意気に男泣きという「蔵前駕籠」



花時分人寄り場所には大道芸というわけで、姉と弟と見える二人が短刀投げとガマの油売りをいたしております。
見物の中から初老の武士が出まして古傷に軟膏が効くかと片肌脱いで見せまして、武士にあるまじき後ろ傷の訳を身の懺悔じゃと語ります。なんとなんと!十年以前我が父を討って立ち退いたる敵と知れましてさあ大変!あっという間に花見客に知れ渡りすわ大立ち回りか?
主の使いを終えるまでの猶予と果し合いを約す高田の馬場。当日はうわさを聞いたやじ馬で大変な人出でございます。
それを目当ての物売りや掛茶屋も満員御礼。しかしなかなか始まらないねえ、あれ?あそこで飲んでるのはこないだの敵じゃねえか?実はこれが商売であったという「高田の馬場」


その昔はてえと「学問のある立派な人より何にも知らない苦労した人」と申しまして、町方の子供は物心つくかというくらいになると商家へ奉公に出されたもんだそうで。
十年は無給で商いを教わりながら辛抱し、最初の何年かは里心がつくてんで家へは帰してもらえません。
ですから最初の藪入りで帰る時は当の子供より親の方が大騒ぎ。乱暴者でがさつ者の熊さんですが子供可愛いさは人一倍、夜の明ける前からおかみさん相手にソワソワしております。
涙涙の再会の後、湯にやった間に小遣いでも入れてやろうと財布を開けますと十円札が一枚!
今のお金じゃありません、大金でございます。もしや悪い仲間でもできてご主人のお金に手でも?馬鹿言うない俺のガキでいっ!

 藪入りや 何にも言わず 泣き笑い  泣いて笑えます「藪入り」



飲む打つ買うは三道楽、男の甲斐性なんて勝手なことを言っております。
町内の若い衆三人がどうやら同じ花魁に入れあげているらしく俺が間夫だいや俺だと言い争いの挙句、年が明けたら夫婦約束の起請文を出して見せますと俺ももらったあれ俺も?
あの女ふざけやがってと問いただしに同道いたします途中、雌犬の後を追いかける雄犬三匹。「なあ頭、あの犬も起請もらったのかね?「冗談言っちゃいけねえ!」
 
 嫌で起請を書く時は 熊野で烏が 三羽死ぬ 「三枚起請」
 
 
 
 明日の暮らしの心配よりどうやって遊ぼうかと頭を悩ます太平の民。暇つぶしは町内の稽古屋という訳で、新しく来た師匠の下へやってまいります。お稽古するのはなんとあくびという「あくび指南」
実は俳諧の方から出たごく風流なものだそうで初心者向けは舟遊びのあくび、旦那が船頭に話しかけるところから始まりまして。
「おい船頭さん、舟を上手の方へやっておくれよ。これから堀へ上がって一杯やって、夜はナカへでも行って新造でも買って遊ぼうか。舟もいいが一日乗ってると退屈で退屈で・・・ふぁ~、ならぬ」
やってみるとこれが難しくてセリフは何とか覚えても肝心のあくびが出てきません。付き合わされたやつこそいい面の皮
「やいやい!待ってるこっちの身にもなってみやがれ、こっちの方こそ退屈で退屈で・・・ふああ~」
「お連れの方は器用だ!」
 


 

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