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2012年10月19日金曜日

フランスを想う

うちのフジちゃん課長は独身貴族を絵にかいたような男で、持ち物いちいちこじゃれてまして愛車はシトロエン。フランスの名車です。
買ったのはかなり前ですが、その当時やたら昔の知人に会う偶然が重なったらしく、忘れた御縁が復活したりして「何でですかねぇ?」なんて。
そりゃ車のせいよ。今日の川流です

 世の中は 全て出会いが 人の縁

もしもお分かりでない方の為に申しますと、シトロエンと人の縁がかかってますんで念の為。

というオチを考えてるところにフランスから訃報が。あのシルビア・クリステルが亡くなりました。
今の若い方にはピンとこないかもしれませんが、僕らの年代の特に男にとってはなかなかに忘れがたい女優さんです。大ヒットした1974年のフランス映画「エマニュエル夫人」で清楚な外見ながら大胆な性描写の濡れ場を演じ、思春期に入りかけた年代の我々を強烈に刺激したものでした。
以後同様のいわゆるソフトポルノ系の映画が乱発されるようになる嚆矢として、その出来はともかく記憶に残る作品になりました。
またこのての映画を女性が見に行くという一種の社会現象により場末の映画館の小便臭い暗闇から明るい日の下に引っ張り出されたのは、単にポルノ映画に止まらず、たとえば居酒屋の止まり木であったり、あるいはラーメン屋のカウンターであったりと、それまで男の世界とされてきた場所でもありました。
ちょうど女性の社会進出と期を同じくしたこの流れは、以後オヤジ的なものを取り入れることでハクをつけるという女性のあり方として現在に至っています。そしてはじき出された男性的陰の部分は行き場を無くし、草食系に走る運命を辿りました。何でもやってみようという好奇心を否定はしませんが、やはりある程度の住み分けがあった方がお互いに居心地いいと思うんだけどなぁ。
しかし形だけでは埋められないものがやはりある訳で、それは哀愁といったカッコいいものでは決してなく、男が本能的に持っているどうしようもない愚かさとでもいいましょうか。僕が良くいうオヤ汁のように内から染み出てくる何かです。
そしてそれは家庭を持ったり子供を育てたりというプロセスと年月を経ることで、より醸し出されてくるような気がします。良し悪しじゃなく。
自分が着られなくなったちょっといい服などを捨てるかどうか迷った時、この子が大きくなってビールの味でも分かる頃になったら着てくれるかと捨てられない事があります。その時分にはサイズだってLだろうし。
長くなりましたが〆の川流です

 これ捨てる? やがて知るBEER 今にL
 
 
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