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2015年11月16日月曜日

その日その場所にいる意義を見出す

この土日は所用につき京都に行ってきました。例によって似非親孝行っつ~わけで。長いよ今日は。
昼につく新幹線でビールなど飲みつつ駅弁食って、早くも観光気分。電車の旅はいいですね~!
予報通り王城の地は雨。あの蛤御門を横目に先ずは鞍馬へ向かいました。一度行ってみたかったのよね、牛若丸の修業の場。ケーブルカーもあるようですがあいにくと修理中。ま、せっかくだから歩きましょう。


 
 

京でも北の方で標高もあるはずだけど紅葉にはもうちょい?それでも時折雲間隠れに顔を出す色づいた木々を目の端に、雨が強まるにつれ落ち葉を押し流すぬかるみと石段の道を息切らせながら一心に登りました。汗かいてきたので上着は腰に。気分だけは千日回峰?罰当たりな・・・。

本殿を経て奥の院もと進みましたが天候のせいもあってかめっきり人影が絶えまして、大杉のあたりは昼なお暗くなんだか怖~い ( ;∀;) ここで引き返しました。


実相院に寄りましたがここもまだまだ。それでも人は多く、さすが世界一の観光地ですな。



夜はおばんさいなどいただきつつ銘酒で酩酊。つ・・疲れてたのかしらん?

明けて日曜は11月15日。敬愛してやまぬ坂本竜馬の誕生日であり同時に命日でもあるこの日、不詳才谷屋京にあり!ご承知の通りこのHNも竜馬にちなんだもの。重ねて申さば二人の坊主も竜と馬の字をいただいております。今日この日を彼が闊歩し、そして終焉の地となった京で迎えようとはああああ~!何たる偶然何たる喜びっ!
はあはあはあ・・・と。勝手に一人で興奮しつついざ行かんっ!まずは伏見寺田屋だあっ!

志士たちの定宿であり数々の歴史の場面を見てきたこの船宿は、薩長同盟を締結させた直後幕吏の捕り方に囲まれた竜馬を、とっさの機転でお竜が入浴中の裸のまま急を知らせて危うく逃れたという、波乱の生涯のうちでも五指に入る(勝手に数えてますが)大きな事件のあった場所です。



玄関入るなり壁に並んだ志士の写真。階段を昇れば淀川の水路を見下ろす部屋部屋。そして件の部屋。おお~、ここがあ、この場所がああ~。やっぱぐっときちゃいましてね (;_;) 久しく忘れてたなあこの熱さをさ・・・。




そしてここは落語ファンとしても思い入れある所なんです。「三十石」に代表される道中ものの上方噺にしばしば登場するんでして、「どうらんの幸助」の下げで「しもたっ!やっぱり汽車で来るんやったっ!」なんてんでね。夢の浮舟の舟唄も聞こえてこようという、波のしじまのなんと饒舌なことでしょうか。城達也かっ!やばいね、浮かれてるね~。


また伏見は名だたる酒どころ。月桂冠、黄桜、今もその名を遺す豪商たちの夢のあと。ちょい飲みなどもいたしまして。


再び電車に揺られ伏見稲荷へと歩を進めてまいります。う~ん、紅葉にはやっぱ早い。けど世に名高いあの千鳥居、一度は来てみたかったのよね。


門前市をなすと申しますがそのままの大変な人出をかき分けかき分け、丹波の焼き栗などいただきつつ山頂の本殿を目指しました。殻ここに入れなよなんてんで、誰に話しかけてんだ?昨日も今日も登ること登ること!


さてお立会い!朝から時折雲間より差しかけていた日差しがここにきてくっきりと光を投げかけ、朱の鳥居の間々を浮かび上がらせましてね。その神々しいこと!ああ神々もご照覧あるか、この良き日を!すっかり浮かれております・・・。


途中の茶屋での一服もビールと稲荷で。あ~幸せ~ ('◇')

 
 


全行程2時間及ぶお山参りを経て京洛の地へと戻りまして、池田屋過ぎて最後に目指すは中岡慎太郎と共に竜馬が刺客の手に斃れた近江屋跡。



何を隠そう朝一ホテルから駅へ向かう時地図検索して寄ったんですが、そりゃ現在の近代企業近江屋さんでありましたのさ。


賑わう目抜き通りに面して建つ小さなこの場所は往時を偲ぶよすがとてありませんが、大切なのはこの日この場所に立つこと。日曜の夕、楽しげにそぞろ歩く人々にとっては何という事ない石碑ですが、あたしにとっては重い想い人生のマイルストーン。竜馬あああああ~~~(T_T)



しばし感傷に浸るも汽車の時間も迫りまして、錦市場でちょいお買いものしつつ帰路へ。楽しいなここ!またゆっくり来たいね~。


暮れなずむ都の空を仰ぎつつ駅までのぶらぶら歩き。それにしてもすんごい人だわ駅い~(^_^;)


発車時刻15分前にホームに滑り込むという実に盛沢山な旅でありました。昼抜きで歩き回ったので酒の効きのよいことでしたなあ。


しかしあれだね。以前もそうだったけど肩痛めた時ってなぜかありがたいことに他の楽しみができたりなんかしてさ、ありがたいありがたい (^O^) 次は神戸の海軍操練所跡?あははははは!

お茶~ん、お待たせえ~!








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