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2016年2月25日木曜日

シズル感を懐かしむ

幼い頃というのは総じて男の子のほうが体が弱いもので、あたくしも時々熱出して学校休んでおりました。熱が下がってきますてえとお袋がテレビの前に床取ってくれまして、寝ながら見るのが病中の楽しみでありました。今のように家中にテレビがあるという時代じゃなくてね。ま、団地住まいの頃は家中という程広くもなく。
その頃3チャンネルはNHK教育テレビってんで子供向けの番組で、教室での授業の時にも見たりしておりましたな。「働くおじさん」「できるかな?」「明るい仲間」とかあったなあ、英語になっちゃうとつまんなくてね~。
民放ではロンパールームとか、けど実は一番好きだったのがそのすぐ後にやる「キューピー三分クッキング」でした。何がてえと焼いたり揚げたりするあの音!あれが耳に心地よかったんであります。今でいうところのシズル感ってんですか?妙な子供でしたな。

後年の事になりますがそのほとんどが作り方を紹介する料理番組の中にあってひときわ異彩を放っていたのが、東京12チャンネルで毎日やってた「素晴らしい味の世界」でした。夜の九時頃だったかなあ?ちょうど学生時代でした。
一部に隠れファンのいたこの番組は名店を紹介するとともに自慢のメニューを作る所を映すというもので、際立ってカメラワークとライティング、録音が素晴らしく、子供の頃好きだったあの音と光が増幅されて戻って来たかのようでした。
だってさあ、毎回録画してたんだもの、それ繰り返し見てたんだから妙な青年でありましたな。

そして更にこの番組の魅力を決定づけていたのは柳生博のナレーションでした。
なんつ~んでしょう、例えばアワビの触感を「シコッとした」と言うその語り口の妙?
昔名優だった誰かの逸話に、レストランのメニューを読んで周りにいる客を泣かせたなんてのがありましたがまさにかくあらんとばかりで、料理の味が各素材のハーモニーとするならこの番組は光と音と語りのそれでありました。

YOUTUBE検索しても無いんだよね、あの撮ったビデオどこいっちゃったかな~?も一度見たいですわ。




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