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2017年11月20日月曜日

固茹でより半熟が好きなのにと想う

今日は何の日?的な番組で映画監督ロバート・アルトマンの命日であると、割と地味な情報を聞きました。カンヌ・ヴェネチア・・・あとひとつ忘れたけど、世界三大映画祭総なめにした監督って三人しかいなくてアルトマンはその一人なのだそうです。

あたくしが大好きな彼の映画はなんつっても「ロング・グッドバイ」でありまして特に冒頭のシーン、夜中飼い猫に起こされた主人公がブツブツ言いながらもスーパーにキャットフードを買いに行ったものの、彼?(彼女?)の好きなカレー印ではなかったため食べないという。
この映画原作は言わずと知れたレイモンド・チャンドラーによるハードボイルド小説の最高傑作なんですが、実はこのシーン小説にはありませんで完全にアルトマンの創作なんであります。

これね。
「男はタフでなくては生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」主人公である私立探偵フィリプ・マーロウのあまりにも有名なこのセリフで表される彼の性格を非常にシンプルに描いた名シーンでして、また主演のエリオット・グールドのキャラクターともよく合っておりそれまでのトレンチコートにソフト帽という探偵のイメージを破った画期的なものでもありました。
あたくしの勝手な評価では、原作にないシーンが映画で描かれ厚みが出るという意味で野村芳太郎監督の「砂の器」と双璧でございまして。
いちいちタバコ吸うのがまたカッコよくてね、「カサブランカ」見て始めた喫煙量がこの映画以来さらに増えたことでありました。

しかしあれよね。
今じゃタバコが絶滅危惧種である以上に、このセリフの似合う男というかある意味独りよがりなその佇まいもまた絶滅寸前って感じよね。

憧れたんだけどなあ (*_*;






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