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2018年8月6日月曜日

日本人の原点を見る

昨日はお仕事お休みしまして上野の森に行ってまいりました。国立博物館で開催中の「縄文展」を見学しに。


ご承知の通り今から一万三千年前、あたくし達の日本を舞台に始まった縄文時代は狩猟採集のライフスタイルで戦の無い平和な暮らしが一万年にわたって続いたという世界史的に稀有な例でありました。
このご先祖たちの作り出した土器や土偶は不可思議な造形と文様で、現代人の理解を超えたそのエネルギーは古代へのロマンを掻き立ててやまないのであります。

あたくしいつの頃からかこの時代に興味をもちまして、いろいろ本を読んだり出土場所に建てられた博物館などにも行っておりました。
今回国宝レベルのほとんどが顔をそろえると聞き、これは絶対行かねばと。

夏休み中とはいえ心配したほど混雑もしておらず、二時間以上かけてじっくり見ることが出来ました。

 

 

 

 

 

いや~素晴らしかったですね~!火焔土器、遮光器土偶、縄文のビーナス、まさにスーパースター勢揃いって感じ?一番見たかった合掌土偶、う~む・・・。

非常に興味深かったのは同時期世界中に起こった文明の中で作られた土器との比較展示で、他の国々の土器が塗装などを除いてほとんど実用的に作られているのに対し、縄文のそれはけた外れに装飾的であることでした。
造形への熱量が異常なんであります。すんごいんであります。

言葉が思考の基であるならば語彙の少なかったであろうあの時代、恐れや祈りなど心に湧き上がる感情を表すのは造形以外になかったのだろうとかねがね考えておりましたが、ならば何故縄文人だけがあのようにプリミティブな美にあふれたものを作り出せたんでありましょうか?
そしてそれがあたくし達のルーツであるというのはなんだかとても嬉しいんであります。

岡本太郎をして激賞せしめ芸術を爆発させた導火線は、何も語ることなくただ永遠に向けて謎めいた美と力を今も変わることなく放っておりました。

 
 
 
 

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