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2013年10月31日木曜日

東西に思う

お袋が奈良出身でその妹である叔母さんが大阪に嫁いでいた関係上、子供の頃の長い休みは仲良しの従兄弟達と遊ぶ機会が多くありました。単純な性格ゆえか言葉の持つ力のせいか、西から帰ってもしばらくは関西弁もどきが抜けなかったものです。
成長するに従い、それぞれの言葉の違いを感ずるようになりまして。単なる表現の違いではなく、裏側のニュアンスみたいな感じ?最初に思ったのがアイスコーヒー(東)と冷コー(西)。更に「じゃん」と言うのも、従兄弟達に言わせると尻の穴がもちょこくなるってんで。
スカした感じが気恥ずかしさを呼ぶようなんですが、そもそも江戸前の粋というのはやせ我慢を基にしたスカした感ですから、ぶっちゃけ感一杯の関西気質とは対照的なのかもしれません。ま、一口に東西にまとめちゃうと、苦情出そうではありますが。東京と大阪について言えば、よく語られるように武家の町と商人の町といった背景があるんでしょうね。
芸人ブームの昨今関西芸人の密輸?した言葉がこちらでも定着しつつありますが、僕にはどうしても苦手で、それこそ尻の穴がもちょこくなるのがいくつかあります。「だち」→「つれ」や「つまみ」→「あて」なんかそうですが、「彼女」→「ヨメ」っつ~のはど~してもダメっ!逆の衒いみたいのが鼻についちゃってね~(^_^;) もちろん関西的なものが嫌いって訳じゃありませんので、念の為。
伝わるかどうか分かりませんが、象徴的だと思う例を一つ。
古典落語で若干ディティールの違いはあれ、同じ噺のタイトルが江戸前で「野ざらし」に対し、上方は「骨(こつ)釣り」 ど~すかこれ?ど~すか?って言われても困るだろうけどさ。わっかるっかな~?
 

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