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2012年7月30日月曜日

第三回陸前高田出張バーベキュー

毎度申しますが世の中のちゃんとした立派な人は、一般常識に照らして良い行いをしてもそれを自分の口から吹聴して回るような事はしません。その点僕の行動原理はいかに自分が目立つかという事なので、今回も日記に書かせていただきます。

7月28、29日に岩手県陸前高田に第三回出張バーベキューに行ってきました。
前回3.11の時現地で知り合ったさとうみプロジェクトとのコラボ化企画です。カヤック仲間や三笠会館商社会からいただいた寄付で金銭的に余裕があるところから、10人乗りワゴンをレンタルし必要資材は全てヤマトの営業所止めで送りました。これなら一人当たりの運転の負担が少なく繋がって走る苦労も無い。おまけに今回男女4人づつのラブワゴン状態っ!行って帰るだけでも楽しいってもんじゃん!何しに行くんだ?
ここでメンバー紹介です。初参加三名は商社会からリネンサプライの若旦那てっちゃん、飛騨高山の職人気質マユミちゃん、憧れの秋川美人ミホちゃん。不動のメンバーはミキティ、ヒロキ&さっちゃん、OWLに僕。お馴染みコウさんは隠し子の養育の為タイに行っちまい泣く泣く不参加でした。

風来坊マユミちゃんはニッコーに前泊。軽くとか言いながら結構飲んじまって・・あせあせ(飛び散る汗)


六時の出発に合わせメンバーが集合する中OWLが来ない。ようやく電話がつながったら今目が覚めたってやがんの!何でも道徳の資料づくりで遅くなったとか。っつ~かお前が道徳の勉強しろっむかっ(怒り)



一時間半遅れで出発しましたが意外な事にさほど渋滞して無い。やっぱ東北行く人少ないのかしらん?
しかし北上する程に温度あがりまして高速の温度計で37度!北って涼しいんじゃないの?


福島飯坂では今や恒例となった元やんの見送り受けまして、ラブワゴンは一段とヒートアップ!ありがとう元やん!



責任を感じてかOWLのほぼ一人運転で気仙沼に着きました。いつもの海産センターで遅めの昼飯。フカヒレ冷やし中華と鰹刺し定食。毎度結構でした。




前回も寄った酒屋で夜の燃料を調達。前回僕らを凶行に駆り立てた恐怖の雪っ子は季節外れで無し。良かったんだか悪かったんだか?


初参加者の為に見るべき場所を回りつつ陸高へ。どこも瓦礫の量が減りこそすれ、見通しが効くようになっただけでそれを遮る建物は相変わらず皆無でした。有名になったあのでかい船のそばで花壇を作ってる人達がいたので話を聞いてみました。同じ中学の同窓生が集まって生命力の象徴のひまわりを植えているんだそうですが、こんなに何も無くなってもやはり自宅跡を探して植えるんだそうです。言われてみればそんな花々があちらにこちらにぽつぽつ見えます。僕には鎮魂のモニュメントの様に見えて泣けて仕方ありませんでした。









陸高はいくらか仮設店舗も出来てましたが基本的には何ら変わっていませんでした。ヒロキが初参加者に「普通にのどかな田園風景に見えるでしょ?でもあそこ全部街だったんですよ」そうだよなぁ・・





まだ明るい六時前民宿むさしに到着。なかなか風情あるたたたずまいです。男女一緒なので女子先に入浴してもらい先ずはビール。くぅ~、旅だねぇ!







少し遅れでさとうみの面々もやってきました。総勢11名、こちらも女子率高し。最年少は24才の女子!嵐の夜を予感させます。




食事とりつつ一杯やれば一脈通じる者同士、盛り上がるのなんの!またまたやっちましました・・たらーっ(汗)
念の為お断りしますが宿泊宴会は当然全て自腹っすからねキスマーク
















珍しく会長の二日酔いも無く、朝飯食って出発と車動かしかけたところに手を振りながら近づく見慣れぬ車・・大宮ナンバー? えぇ~っ!もっしーじゃね~のっ!な、何でぇ~!?!?
聞けば納車されたての車で青森にねぶた祭り見に行く途中、僕らが来てるの知ってたから陸高通ってみたんだって。そしたら僕が道渡ってるのに出くわしたってんだけど、でも気仙町外れの宿だしこんな偶然ぜって~あり得ねぇ~衝撃 
結局手伝ってくれる事になりましたが何かのお導きを感じましたよ、マジで。

仙台から駆け付けてくれた府中人さんとも合流し、会場の竹駒小学校へ。前二回の細根沢地区より山に入ったところです。ここは地域リーダー大坂ママも住まわれている仮設住宅で98戸程の方がおられます。


四か月ぶりに笑顔で再会。これまで広大な御自宅の跡地に先ず薬局を作り、そこで英語塾を開催され、日本初医療特区の認可をとって引き籠りがちな仮設のお年寄りを在宅看護するなど、富山さんと二人三脚で頑張ってこられた方です。御子息を亡くされたあの津波の中から三人のお年寄りを抱え上げ、ご自身半死半生で裏山に這い上がった壮絶な体験をされています。
てっちゃん、ミホちゃんとお宅にお邪魔しお話しました。土地のかさ上げって当然公共の手でされる物と思いませんか?実は自費でやらねばならないんだそうで、それには家一軒建てる程の費用がかかるんですって。それでも五軒集まれば公費で賄われるってんですが、その五軒集めるのが至難の業。そりゃそうですよね、あれだけの方が亡くなられてるんですから。それでいて復興費用余ってるなんて言うんでしょ?いったいどうなってんだっ、発言権ある奴が市民の抗議集会出て人気取りの演説してる場合じゃね~だろがむかっ(怒り)

仕度に戻りまして営業所止めの荷物取りに行ったり現地調達の食材を買い出ししたり。
ここは子供の姿が多いなぁ、ますますやる気出ちゃうけど戯れるのははっちーに任せて仕事







さとうみのメンバーはさすが慣れてて物資も豊富。かき氷ってのはナイスだねぇ、子供寄って来るよ。
開始前からどんどんみなさん出て来て焼けるそばから食べてくれます。焼きそばじゃないけど、そりゃさとうみの担当ね。初めてお邪魔するのでちょっと緊張してましたが忙しくってそれどころじゃない!すぐ馴染んじゃったし、年の功ね。
お年寄りもよく食べるなぁ~、肉屋冥利に尽きます!

































やがて始まる陸高音頭!待ってました!今回も踊っちゃうよ~、ムードはぁ~陸前高田は良い所~ムード







それにしても暑いっ!ノンアルコールビールをこれほどありがたいと思った事はありません。




合間を見て大坂ママに商社会からの義援金をお渡ししました。農具の購入や今後のコミュニティ作りに役立つと大変喜んでいただけました。


客足が減り始めた頃残った肉を細根沢の仮設住宅にお届けしようとOWLが言いだしました。おぉっ、ナイスアイデア!自治会長に電話すると所用で仙台にいるとの事だったのですが、駐車場にいた方に訳を話して集会所の冷蔵庫に入れさせていただきました。二度目にタレを持っていくと最初の時のお会いした懐かしい顔が待っていてくれました。いや~嬉しいなぁ~!ストーブをお届けした時壁に張っていただいたOWLの生徒たちが書いた寄せ書きや千羽鶴もそのまま。「何かあったり誰か来てくれたりすると必ずこの前んで写真撮るんですよ」と嬉しい言葉。OWLの奴泣いてやんの。まぁ僕ももらい泣きしましたがね・・



奴に言わせると二回やった細根沢のすぐそばまで来ていながら顔を出さないのは、浮気してるみたいで嫌だってんですが私生活でもその料簡だったらこいつもずいぶん違った人生になってたろうなぁ、何てむふっ

そんな事で思わず長居し、催促の電話で竹駒に戻ると既に片付いていて撤収。あんまし片付けなくてぐみんなたいたらーっ(汗)子供達の見送りを受けて振り返りつつ竹駒を後にしました。

とうごう薬局に立ち寄りこれもママが建立した慰霊碑に額づきました。春の豪雨で土砂崩れのあった裏の崖ですがエルフの紋章は生きてました。でも一年目のあの日に植樹した桜は全て流されてまして、神様もそこまでしなくたってさぁ・・




また必ずうかがう約束を固い握手でしてお別れ。熱っい湯で有名な鈴木旅館で汗を流し帰路に着きました。





早めの時間を目指してたんですが結局前回と同じ四時出発。運転手多いから安心です。このアイデアもナイスだったな~、手前味噌。SAが込んでてなかなか夕食にありつけませんでしたが幸い大きな渋滞も無く、ヒロキ→ヒロシのリレーで日付の変わる少し前にニッコーに帰りつけました。
そこからまた自宅に戻るメンバー達は大変で申し訳ありませんでしたが、初めて被災地を訪れた三人はそれぞれに感ずるところがあったようです。良かった良かった!

震災から一年四カ月以上過ぎてほとんど何も変わらない現実には暗澹たる思いですし、もっと実効力のある活動に変えていくべきなのかと思う事もありますが(何様のつもりだって!)先日ある方から言われました。
「山を歩いてる時倒れてる人がいたら、頂上まで登って助けを呼んでくる事も大事だけどその場にいて手を握っててあげる事も同じくらい大事なんだよ」と。こんな僕らでも待っててくれる人がいて、一度は足を運ばなきゃと思ってる方や寄付を通じて支援を実践される方のお手伝いが出来るならこれからもお役に立ちたいと思います。

長くなりましたがいつものやつで〆させていただきます。
多大なご寄付をいただきました三笠会館商社会のみなさま、間にっ立って奔走していただいたオフィスウーノのみなさん、協賛していただいた牛若さん、トーチクさん、いつもエルキャン応援してくれるカヤック仲間のみんな、カンパくれたやましょこ、番長、いばつあ、コウさん、あしゃのん、じまさん(万が一抜けてる方がいたらほんとに申し訳ありません、編集するからこっそりメールください)二度目のコラボしてくれたさとうみのみんな、運命的出会いのもっしー、いつも駆けつけてくれる府中人さん、今回の同行ンバー達、直売会ばっくれても気持ち良く送り出してくれたニッコーの諸君。
そして何より長い避難生活の中にもかかわらず、毎回笑顔で迎えてくれる大坂ママ初め沢山の被災地の方々!
何度でも何度でも言おうっ!おめ~ら全員最高だぜっ!





再生できない方用
http://animoto.com/play/Bpi9156CMzDI4GejndKQwA

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