「七つ下がりの雨は止まない」と申しまして。
こりゃすっ堅気できた人間がいい年になって遊びを覚えるとやめられないだけでなく、とかく道を誤るという意味なんだそうで。
もうとうにおりませんが弊社創業以来の古株で脱骨整形などに腕を振るった方が、これが何というか冗談でからかわれても文字通り顔色変えるようなタイプ。
上京当時虚弱体質だったのをボディビルで鍛えた結果向いていたと見え結構なマッチョになりまして、そうなったらなったでよくあるコンプレックスの裏返し的などっちにしても入社したばかりのあたくしのようなじゃらけた人間にとっては付き合いづらい方でございました。
それがですよ
40歳半ばになった頃でしょうか、ランニング始めてどこかのクラブに属するようになったと聞いたあたりから突然人が変わりまして、ええ~なんか冗談言ってるぞ!?みたいに。
その方の同僚にこれは別の意味で分裂症みたいな方がおり(どんな会社だったんだ?)機嫌のいい時と悪い時で天と地ほど変わる人で、機嫌いい時になると「とっつぁん女が出来たんだべ?」なんて。またからかわれて嬉しそうでね~ ( ;∀;)
それでああそういう事かと納得いたしました。
昔の人たちですから社員皆さん家庭持ちでいわゆる不倫ってやつね。
当時あたくしと現場にいた20代のF橋君と並べといて「いいか、モッツァレラチーズってのはピザに乗せると美味えんだぞ」なんてんで。
あれっすよ
当時中年サラリーマンが女子社員に「ん~君たち、パンナコッタどうかね?」などと覚えたばっかのナウい言葉並べるみたいで聞いてて痛いのなんの "(-""-)"
その年のクリスマスでしたよ
「今日はクリスマスイヴだからな!みんな予定あんだろ?急いで終わらせような!」と鼻の穴おっ広げて息も荒く。
あたくし達二人面白がって「いや~忙しいっすからね、終わるかなあ?」なんつ~と額ピキピキさせて顔色が、大丈夫かこの人?
三時のお茶になりますと「お前ら!お茶一瞬だぞ!」
当時F橋君と二人沢木耕太郎にハマってましてボクサーカシアス内藤との関わりを描いたノンフィクションの名作「一瞬の夏」にちなみ、これを「一瞬のお茶事件」と呼んで長く語り伝えたことでございました。
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