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2015年8月6日木曜日

真夏に寒がる

毎日毎日何なんでしょうね、この暑さ!連続猛暑日観測史上新記録だそうで、寝苦しいったらありゃしないと思いきや、エアコンの無い寝部屋で今年は扇風機すら出さずに普通に寝られてます。
おそらく年とともに感覚が鈍ってきたのかと?閉め切った部屋でお年寄りが熱中症により亡くなってたなんてニュースを見ると、そんなになるまでよく我慢してたなと思いますが、実は本人にはその感覚がなかったのかもしれません。52じゃまだ早いって気もしますが。

先日、南三陸に向かう道中も終盤に入り三陸道を一人走っていた時、目は冴えてたんですが夜明け前で景色も見えず退屈だったので、YOUTUBEで稲川淳二の怪談聞いておりました。初めて聞く話が多く結構怖かった!一般道に下りる頃には薄ら明るくなりまして、開け放った窓から清浄な早朝の空気が流れ込んできたらなんだか寒~い!これ暗い中でなくてよかったと思いましたね。森の中からなんか出てきそうだし・・・。昔から暑い時期は寄席で怪談噺が掛けられたってのを体感したようなわけです。
また寒い「不動坊」「鰍沢」といった冬の噺もやったそうです。「不動坊」は長屋の別嬪な後家さんを嫁にもらった利吉のところに、やっかんだ同じ長屋の若い衆が元亭主の幽霊になって脅かしに行くという噺。夜を待つうち雪になり、手足をかじかませながら大屋根に登るあたりが聞かせどころ。
また「鰍沢」は、身延山参詣の途中雪に難儀した男が、一夜の宿を頼んだ家の女房が実は昔買ったことのある心中崩れの元花魁と知り、心づけを渡したことがあだとなって追剥に合うという噺。
酒に混ぜられた痺れ薬から楽になろうと、雪で流し込む毒消しの護符。壁の破れ目から転がり出て雪野原を走り、鰍沢に舫われた筏に乗り込むあたり速い展開でハラハラさせます。
エアコンなんぞ無かった時代の寄席では客の扇ぐ扇子が波のように見えたそうですが、名人がこの噺を演じるとクライマックスになってピタリと止み、肌脱ぎになってた人も襟を合わせたという。まさに芸の力ですな~!

先ごろ亡くなった米朝が弟子の高座を見てたら夏場にこのネタで、まさに客が上着はおりだしたので「こいつ名人に成りよった!」と驚いたら、冷房の故障で効き過ぎだったという話をまくらにいれてましたっけ。師匠は本当に名人の域まで行った人でした。

しかしあれだね。真夏に心胆寒からしむると言えば今の世の中だよね。
折しも原爆投下から70年目の日ですか。一番泣きを見るのは弱い立場の人間。世間で偉い立場と言われる人たちが分かってないのかなあ?今朝の書き込みから。
http://blogs.yahoo.co.jp/yuuta24mikiko/35510196.html


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