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2014年4月12日土曜日

一文が刺さる

そういう訳で世捨て人は、春の日差しを避けて仕事しております。

ここ二冊ばかり、風呂で読む本を外してます。今回のは特にひどかったけど、一冊前のも面白くありませんでした。ですが本の事を書いた小説なので、いくつか実在するもので傑作として上げてたのがあり、そこだけは目を引かれましてね。
そこまで言うなら読んでみようってんで、先ず買ったのが「アレクサンドリア四重奏」


重層的に書かれた四部作が、最後に見事に収まるという。ハードカバー四冊まとめたので結構しましたが、楽しみに開いたんであります。
ところがこれ、恋愛ものなんですわ(^_^;) もともとあんまし読まないジャンルな上に、特に今はちょっとキツい!しかしながら文章は馥郁たる美とでもいいましょうか、散文詩を並べたようで、難解なところもありますが思わず唸るような響きがあります。読むのに時間かかるけどさ。
著作権がどうなのか分かりませんが、特に刺さった一文をご紹介しますわ。

 「恋をしたから心が通い合うなどと想像するのは空しい。それは自律的に成長してゆく二つの精神が同時に発火したということなのだから。これはおのおのの内部で何かが音もなく爆発したという感覚だ。~中略~また愛する者のそばにいたいという欲望は、そのものを所有したいから生じるのではなく、別な鏡に映った映像を比較するように、おのおのの経験を比較したいから生じるにすぎない。このすべては、最初の見つめ合い、接吻、触れ合いに先だって生じることもある。野心、誇り、嫉妬などに先立つこともある。ひとつの転機を示すあの最初の宣言ーそこから愛は習慣と所有に堕落し、そして孤独に帰ってゆくのだがーに先だって生まれることもある」

よく分かんないけど・・・。

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