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2017年4月25日火曜日

出したまま忘れていたことに気づく

客は多くても三人という、ブームが来る前の寄席の平日昼席みたいなお絵かき名場面落語クイズです。かくいう席亭自身も忘れていた解答編です。

 
恐らくこういった分かりずらいシーンを書いては通ぶって喜んでいるから客が付かないんだと思います。これは廓噺「首ったけ」
吉原は紅梅さんのところに通っている八五郎、この日は回しが忙しいらしくなかなかやって来ない花魁を待ってじりじりしております。
隣座敷の大騒ぎに苦情を言おうと呼びつけた牛太郎が言うには、酔った客がかっぽれを踊ろうとして尻もちをつき立ち上がったらおけつに刺身がくっついて、そこに猫が飛びついたという。
自分の指名した子が他所で騒いでいるのを聞いているほど腹の立つことないってのは昔の廓でも現代のキャバクラでも同じとみえますな。いや、聞いた話ですけどね。


以前違うシーンでも出しました「大山詣り」
信心事でお山に行くのにその度喧嘩騒ぎで嫌気の刺した先達さん、それでも長屋の連中に拝み倒されて引き受ける代わりに、腹立てた奴からは一分の罰金を取り喧嘩した奴は坊主にするという約束で出かけます。
無事にお山が済んだ晩、気が緩んで酔っ払った乱暴者の熊公が風呂場で大喧嘩を始めるという場面。吸い込んだ俺の屁を返せってんで。
いばさく師匠からご指摘いただいて気付きました。このシーンの風呂は三人ぎゅうぎゅう詰めの狭い湯舟のはずでした。お詫びお詫び "(-""-)"


これは最近の中ではお気に入りの絵でございます。
清水寺の音羽の滝に江戸の頃は茶店がありまして、座ってお茶を飲んでいる男が一人。
これは京都の茶道具屋では知らぬ者のない目利きの金兵衛通称茶金さんで、この人が手に取ったらそれだけで十両、首を一つひねったら百両の値が付くといわれる程のお人。
それが飲み終えた茶碗を手にはてな?はてな?と七度首をひねりまして、横で見ていた油屋が一儲けもくろんでおお騒動に。本来なら一文の値打ちもない清水焼の数茶碗がなぜか大化けし思わぬ展開になる上方噺の名作「はてなの茶碗」
本家で油屋は大阪の人間の設定ですが、江戸前になるとしくじって逃げてきた江戸っ子となります。


バックを壁に掛かった木刀にしたかったんですが画力及ばず酷い出来に (*_*;
三軒並んだ大き目の長屋。金持ち大家の囲い者のお妾さんを挟んで両隣は火消しの頭の家と剣術指南の道場です。
頭の家では荒くれ者の若い衆が今日も今日とて殺すの殺さないの喧嘩騒ぎ、道場ではお面のお小手の壁にぶち当たってどったんばったん。気のぼせしていられないと哀願するお妾に、どっちも追い出して一つ家にするからと二人の悪口を言いたい放題の大家のやかん頭。
これを聞きつけた頭が先生と仕組んで、さてどういう仕返しになりますやら「三軒長屋」
落語の中では剣術を「やっとう」といいまして、これは立ち合いの際の気合から来てるんだそうで。
この師範も若い頃天狗と立ち会って右の耳が聞こえなくなったと言ってますが、さてホンマでっか?

自己満足この上ないこのシリーズ、描き溜めた在庫があるのでまだまだ続くったら続くったら続く。





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