Pages

2024年9月21日土曜日

小賢しき時代を考える

 年代的な部分はありますが名画は?と聞かれ「ゴッドファーザー」と答える方は多いだろうと思います。

ネットの映画評的な動画見ましてもこれについてのものは結構な数で、先日そんな中に吹替え版の比較というのがありました。

マイケル・コルレオーネがファミリーのベガス移転を目論み、砂漠の真ん中に巨大歓楽街を作り上げた大物モー・グリーンに掛け合う名シーンが四つのパターンで順に流されまして。

あたくし一番なじみ深いのはマイケルを野沢那智さんが演じた初代?吹替え版で、続く他の方達もそれぞれに芸達者でありました。

ところが初めの二つと時代が下っての後二つについてモーの台詞の一部が変えられていることに気づいたんでありますよ。

こんな感じ


 はっきり言ってやるよ、コルレオーネファミリーはおしまいだってんだ!

 帝王といわれたドンは老いぼれてよ、タッタリアに追い出されそうなんだろ?

 俺を甘く見るなよ、モー・グリーンだぜ!

 お前が鼻水垂らしてる頃から命を張ってんだ!


 はっきり言ってやるよ、コルレオーネファミリーはおしまいだってんだ!

 帝王といわれたドンは病気でよ、タッタリアに追い出されそうなんだろ?

 俺を甘く見るなよ、モー・グリーンだぜ!

 お前が高校生の頃から命を張ってんだ!


いかがでしょうか?

ちょっとの違いで叩き上げのギャング、モー・グリーンの凄みが失われておりますね。

書き換えの意図としては「老いぼれ」と「鼻水垂らす」が現在の社会通念上いかがであろうか?ってことなんでしょう。

実に小賢しい!

作品が作られた時代の価値観を後の世になって勝手に変えることで原作の世界観を壊すってのはあっちゃならんことであります。

落語「心眼」はめくらのあんまさんが主人公の噺で、身を寄せた知り合いの家が食い詰めて面罵される場面のセリフ

 「どめくら!食いつぶしに来やがった!」

これが

 「目の不自由な方!恐れ入りますが出て行ってください!」

になりますか?ってんだよ。


この手のくだらなさは今の世にあふれており、呆れたことには肉屋も八百屋もダメだってんですよ。

あたしゃプライドと誇り持って言いますよ

「俺は肉屋だあ~!!


勝手に決めてんじゃねえよ!!






にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月20日金曜日

それに向かって飛ぶ

今や怪談界?の大御所となった稲川淳二さんは70歳を超えた現在も毎年ミステリーツアーで全国を回っておられ、ガキの頃から筋金入り?の怖い話好きのあたくし今年も11月のライブのチケットをゲットしております。
デビュー当時の稲川さんは今でいうリアクション芸人のような立ち位置で、うなぎの養殖池に飛び込んだり身体を張った仕事をしておりまして、怪談の他その手の昔話が実に面白いんであります。
その時分の北海道でのお話

各地の名物を取材する中取り立ててこれといったものが無いある村ではパラグライダーの前身というか、ジープで引っ張って上げるパラセールのようなものを村の衆が実演して見せるから是非撮ってくれとのこと。
ところが当人たちも慣れておらずたちまち落っこちてしまい、それじゃ稲川さんやってくれとなり、タレントといえば何でも引き受けるくらいに思われていた時代のことで断り切れずほぼ無理やりハーネスを着けさせられました。
転んだり引きずられたり散々な間にあった後三度目にしてようやく飛び上がると牽引のワイヤーが外れてしまい、操縦法など全く知らないままそれでも巨大なパラシュートは一応安定して飛行していたという。

スタッフも村の衆も置いてけぼりのまま飛び続け徐々に高度が落ちてくると牧場の外れに茶色い山が見え、近づくほどにそれが巨大な堆肥(牛や豚のウ〇コ)の塊であることが分かりました。
カヤック初心者がそうなのですがあの岩に近づきたくないと思うほどに寄って行ってしまうもので、この時もいやだいやだと思う間に案の定まっしぐらにその山に向かってしまい見事に着地。
危うく溺死?するところを何とか抜け出したものの臭いがものすごく、寒空に家畜用のホースでガンガン水をかけられても落ちず、そのおかげ?で帰りの飛行機はファーストクラスに隔離されたという。

あたくしも学生時代はハンググライダーであちこち飛んでおりましたがこんな恐ろしい目にあったことはなく、ある意味では墜落するより怖いかもしれません。

やだわ~ ( ;∀;)






にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月18日水曜日

家裁で犬神する

遺言状というものは勝手に開封してはいけなんだなんてことを初めて知りました。
家庭裁判所で担当官立会いの下に行い法的に承認してもらうんだそうで、書いてある内容は生前おやじからあらかじめ聞かされていたのであくまでも規則にのっとる形でしたが昨日霞が関まで行って参りました。

アホんだら法学部生だった頃ゼミの授業で傍聴に来たことがありましたがそれ以来の裁判所。
何となく緊張であります。
待合室にいる間、遺言書といえば「犬神家の一族」だよなあ、なんて。

角川書店プロデュースの横溝正史ブーム第一作となったこの映画はそういやおやじと見に行ったっけなあ。
一代で財閥を築いた犬神佐兵衛の遺言状を弁護士立会いの下開封するシーン。
「犬神家の全財産は珠世に送るものなり。条件として珠世は孫の佐清、佐武、佐智三人の内いずれかと結婚するものとする」てんで。
珠世ってのは家政婦ですからね~、こりゃ当然大揉めに揉めて殺人事件が起こるという。
実は珠世は若き佐兵衛が本気で惚れた唯一の人との間に出来た娘の生んだ孫であったわけで、身の安全のためそれを隠してたんでありますよ。
佐清に成りすました青沼静馬が正体を明かすシーンが好きで、小さかった子供らの前でよくやってましたわ。
湖から死体の足だけ出てるシーンを鍋で再現したりね。

昔の思い出たどってるうちに呼び出しとなり開封、我が家には珠世はなく万事無事に済んだことでございました。

ま、財産もないけどさ ( *´艸`)








にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月14日土曜日

鎌倉殿に物申す

 ユーチューブの「座」チャンネルで朗読してる「新・平家物語」をずっと聞いてきましたが、あの長大な作品もいよいよ最後に向けて数回を残すのみとなりました。

言うてもあたしが聞いてないだけで既に完結してるんですけどね。

全750回ということで城晴彦さん本当にお疲れ様でございました!

青春時代耽読した物語を会社の行き帰りに耳で聞き直せるこの幸せ。ありがたい時代でございます。

かつて大衆文学と呼ばれた吉川作品も語彙の細り切った現代においては難解とも言え、全巻読んだあたくしにしても今更のように聞き言葉を頭で漢字に直すのもまた楽しみでありました。

それにしてもですよ


鎌倉殿って嫌な奴だ!もちろん頼朝ね。

古来続いてきた貴族政治を一新して初の武家政権を打ち立てた統領の立場故に、平治の乱で敗軍となり幼くして落ち武者の辛酸をなめた経験故に、途中はぐれた父の義知が身内の騙し討ちに果てたというトラウマ故に、そりゃ猜疑心強く冷酷になるってのも分かるけどさあ、腹違いとはいえ血を分けた弟義経の兄想いな純真をなんで分かってやれんのだあああ~!!


義経はなあ、幼少期鞍馬を出奔して以来ほとんど放浪の暮らしで肉親の情を知らんのだよ。伊豆の兄上と恋い慕う思いでようやく黄瀬川の陣で対面した時にはあんた(頼朝)だって手を取って涙ながらに喜んだじゃんか!

それを天賦の才の軍略で木曽も平家もあっという間に倒し朝廷の覚えめでたくなった途端、将来自分を脅かす存在になるかもってんでいきなり所領没収だの名誉はく奪だの虐めやがって。

可哀そうだろ!

恭順の意を示しに腰越まで行って書いた涙の腰越状突っ返して都に追い返してさあ。

それでも自分か立つことで再び天下の大乱となり市井の民に塗炭の苦しみ味合わせるくらいならって奥州に落ちたんだよ義経は!

その都落ちの時には塵一つ残さぬ清々しさで、それを見た都人は木曽や平家の暴虐ぶりに比べ何という大将であろうかってんで感動してみんな羅生門の外れまで追い慕って来たんだぞ~!

義経偉い!カッコいい! なのに可哀そうだよお~!


まあね、お話だからね、ほんとはどうだったか分かんないけどさあ。

けどずっと聴いてて感情移入しまくってるからあったまきちゃうんですよ~!

これぞ判官びいきだ。


しかし何で頼朝に直談判してんだ? ( ;∀;)







にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月13日金曜日

多分わざとだと思う

 地上波映らない契約にして以来どうでもいいものを見なくて済むようになった一方、リアルタイムの情報という点ではちょいと遅れがち。

ネットあるからいいようなものの、ワイドショー的な世の中の動きはさっぱりなんであります。

と、言いつつ今朝実家で朝飯食いながら民放のニュースで自民党総裁選に当たっての候補者の討論みたいの見ておりました。

時間にすればわずかな間なのに妙に気にかかったことがありまして、そりゃ何かといいますと他の候補者が話してる時にちょいちょい別の同じ人物が映り込むんでして。

ははあ、これは何気にこの人推してるんだなあと。

けどあれだよなあ、例のセクシー発言でこの人顔はいいけど実はバカなんじゃないかというのがマスコミはじめ一応のコンセンサスになってたんじゃなかったっけ?

それ以前にですよ


この人アメリカ留学時にCSISにいたわけで、アメリカの戦略国際問題研究所ってのは若手の官僚とか目をつけられて呼ばれて行くとすっかり親米ポチになって帰ってくることで知られており、既得権だ改革だ叫んではいろんなもんアメリカに売り飛ばして結局自民党じゃなく日本ぶっ壊しちゃった親父と同じ道を歩むであろうことは明白かと。

公約にライドシェア解禁を掲げてるのは分かりやすいその証拠でありましょう。

あとあれ


安倍政権で子ども国債作ろうとした時反対して、子ども保険提唱したの見れば分かる通り、口には出さなくとも財務省の言いなり、緊縮財政と増税派であることも明らかでありましょう。

増税めがね嫌で辞めてもらったのに同じかそれ以上にやられちゃいますわ。


こいつダメだってば "(-""-)"


今日のお話はほぼ京大藤井先生の受け売りです。








にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月11日水曜日

その時間をどう使うか考える

 小林よしのりという人は現在ほとんど言論人ですがスタートは少年誌(確かジャンプ?)の新人賞で、受験競争をギャグマンガにした斬新な作品「東大一直線」はあたくしも全巻揃えた愛読書でありました。

ほぼ素人の画力は連載と共に上がり、青年誌に転載してからシリアス度を増したストーリーは結末に至って救いのない呪詛で終わるという。

主人公東大通が高校で教師を殴って停学になり、自宅謹慎中にもかかわらず浮いた時間で旅行しようと親友の田分田吾作と旅支度してるのがバレる話がありまして、そういやあたくし小学校の学級閉鎖の時漫画買いに行った先で担任の先生とバッタリ。

具合悪くなくても家でおとなしくしてなさいと言われてたんで非常に気まずい思いをしたなんてことがございました。


先日業者仲間としたお話。

時間にルーズなバイトのお兄ちゃん(言うても結構な年らしく)がいて、連休前に加えひとり休んで大忙しの日いつも以上に来るのが遅くイライラしてるところへ普通に入って来たので思わずキレてその場で追い返したそうです。

休み明け悪びれることもなくいつものようにやって来た彼の手には温泉饅頭のおみやげがぶら下がっていたという。

あれから温泉行ったんかい! ( ;∀;)






にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月10日火曜日

海賊版をお届けする

昨日局から連絡きまして今夜放送ですなんて急な話でした。

あ、弊社直売会の話です。

取材される側のこちらも妙に場慣れしてしまいもしかすると見てくださる方も「またか」なのかもしれず、以前の様に放送直後から電話が鳴りっぱなしなんてこともなく、つ~か今回は問い合わせも一軒もありませんでした。

ネットの新規会員登録五名様くらいのもんでしょうか。

なんか愚痴っぽくなりましたが恒例により海賊版をお届けします。

多分クレーム無いと思うけどもしや消される前に見てね ( *´艸`)



にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月9日月曜日

人が還るのはやはり大地であると知る

 先週駆け足で納骨に行ったお話を「墳墓の地をゆく」と題した旅日記にいたしました。

直売会がらみの日程を無理してまで行ったのはこの日曜日にメインとなる?お墓での納骨と四十九日法要に戒名が必要だったからなんであります。

亡くなって後三年ほどはいろいろな法事があり、その度親族揃って新潟まで出向くのはいささか厳しく特にお袋が高齢であれば行きやすい都内にあったほうが良かろうと、新たに上野に集合型の墓地を購入したんであります。

こりゃどういうものかというと言い方あれっすけどシリンダー型のピストルがいくつも並んでるみたいなもんで、銃口がお墓でその前にお参りの人が来ると弾倉が回ってお骨と墓碑が現れるという。

故に近郊の大型墓地に墓石を立てるのに比べると都心であるにもかかわらず驚くほど低価格でありまして。

この手の墓地の大半がお寺の名前でありながらも実際の経営は大手の葬儀社なんだそうで、言うたらなんだけどややもすれば宗教的な面より効率重視の傾向であるのに対し、こちらはれっきとした寺院であり故に仏様第一主義?であるという。

例えばお骨の収蔵の仕方一つとっても省スペースに徹すればタワーパーキング型が最も効率的で、先ほど例に引いたようにお参りの度全部のお骨がガラガラ回って騒がしくゆっくり寝てらんないみたいな。

その点一つとってもここは各階に並べて置けるだけでお参りされるお骨だけが移動する形であると。

その他にも調度や素材いちいち京都の宮大工さん発注の本式のものばかりで、本物のガンダーラの石窟仏までありまして。


てなわけでまたも一族うち揃っての法要となりましたが実際に納骨されるのを見ましたらどうしたって機械的な印象が強くって、それはそれで納得ずくとは言いながら先週青空の下で累代の墓所に収めた時と比べるとどうにも味気なくってね~。

古刹の本堂の匂い、いつの時代とも知れぬ黒ずんだ位牌、奥まったご本尊に響くハイトーンの読経の声、黒御影石の冷たい手触り、時折強烈な日差しを遮る浮雲の陰、奥山で鳴く蝉の声を乗せ寺域を渡る風。

そしてそれら全てはやがて雪に埋もれるであろう短い夏の終わり。

分骨した量はこっちに比べほんの少しと言いつつも、おやじが本当に喜んでるのは彼の地であろうとしみじみ思ったことでございました。

やはり人が還ってゆくべきは先祖代々の大地でありましょう。

ありがたいありがたい。









にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月5日木曜日

つらずに釣る

昨日は二回目の全ストに行ってまいりました。

全スト言うても全部脱ぐことではなく(あたりまえだ!)全力ストレッチ川口店。

先月三割のおスケベ心でウハウハのおねえさんにストレッチしてもらいに行ったところ、それまで年中つっていた足や手に全く症状が現れなくなるという驚きの結果を得まして、今回は十割マジで。

暇な時期なのでと平日に予約しといたらば、そういう時に限ってアクシデントがあり間に合わないんじゃないかと気が気じゃない。

待っててねモ~モカちゃ~ん!(ルパン三世「不~二子ちゃん~♡」の発音で)


ちょい前に着きましてさっそく施術開始。始まりも終わりもあんましギチギチでなく、どちらかというと規定より長めにやってくれる感じ。ありがたいありがたい。

今回もグイグイ効く効くしつついろいろ話しますと、ストイックに自分を律するところとハメ外して朝まで飲むところの切り替えがとても健全な店長でございまして、しかもウハウハだし。

自分の仕事に自負と自信を持ってるのも若いのに立派! ウハウハだし。

こういう場合あたくしのようなおスケベおやじが口にしそうなことというと「んじゃ今度おじさんと飲まない?」なんてんでしょうが、あたくしに言わせりゃこれは無粋極まりない!

なんとなれば彼女が気さくに口きいてくれるのはあくまでもお客さんだからであって、その立場を利用して口説くようなもんじゃないすか。

悔しかったら自分でナンパしてみろっての。パパ活じゃなくってさ。

そりゃいいんですが


ではあたくしが何を考えていたかというと、こういういい子がうちの坊主のお嫁さんになってくれないかな~という。

つまりつらずに釣るわけだ。

だからってねえ

「今付き合ってる人いるの?」なんてことは聞けないしね~、このご時世。

そのうち機会があったら探り入れてみようかということで今回は終了。

すっかり体軽くなったので帰り寄り道してしゃもじさんの広島お好み焼きいただきました。

生四杯つき ( *´艸`)









にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

2024年9月4日水曜日

墳墓の地をゆく 後編 時短で時宗する


 男児志を立てて郷関を出 學もし成るなくんば死すとも不帰


 骨を埋む豈ただ墳墓の地のみならんや 人間至る処に青山有り


 釈月照 「壁に題す」


ガキの頃覚えたものってのはなぜ忘れないんでしょうか?

墳墓の地とは先祖代々の場所だそうで、學は必ずしも学問のみでなく人生の大業でもありましょうか。

雪の田舎町から単身上京し、小なりと云え55年続く企業を成した親父の人生は月照詠むところの漢詩のごとく都に青山を見たと言えましょうか。

その締めくくりとしてふるさと十日町に正しく骨を埋めに来たわけだ。


青空で迎えた二日目は朝風呂朝酒美味しいごはんときまして、バスで松代、電車で十日町っと。

駅前ロータリーから続く商店街のごく近くに庭野の家があった旧跡?が、今は旅行代理店となって残っております。

かつては庭野の地所を踏まずには町を出られないほど栄えた本家、五代前の仲衛門は諸国漫遊の末財産を使い果たしその末裔である親父の頃には小さな本屋を営んでいたと、ウソかホントか分からない話をよく聞かされたもんで。

お式待ちつつお布施入れる袋探して歩いたりこの地方では有名な小嶋屋本店さんでへぎ蕎麦頂いたりしておりまして。

「へぎ」とはお蕎麦入れる木の容器の事で、このお店ではつなぎに海藻を使って独特の食感を生んでおります。


菩提寺である方光山来迎寺は鎌倉時代創建、時宗の古刹でありまして、一遍上人を開祖とするこの宗派は踊念仏で知られているそうです。

当代住職は若い長身のイケメンでして、考えたら一時間一本のほくほく線から指定券の新幹線乗り継ぎの為にはあんまり時間が無いとお伝えすると「ようござんす!ちゃちゃっとやっちゃいましょう!」

なんてことは言わないけど時間かかる位牌納めは責任もって後でやるので肝心なお式はきちんとってんで。

この四十九日法要で戒名いただくことにより個人は仏弟子の一端に加えられ、浄土へと昇っていくという。

美しいハイトーンボイスのお経を聴きつつ数珠をすりすりいたしますと、あたかも歴史を重ね黒ずんだ本堂の屋根を超え親父の魂が昇ってゆくのが見えるようでありました。

お墓に移動して重たい御影石の蓋をずらし納骨となりますが、お骨ってまんま入れるのね知らなかったわ~ ( ;∀;)

東京に雪が降る度嬉々として雪かきしてた親父はいちいち口には出さずとも、遺言するくらいに愛した故郷に帰れて喜んでいることでありましょう。

あたくしのお役目も無事終了、よかったよかった!


以上前編後編に渡りお付き合いいただきました今回の旅日記、これにて全巻の読み終わりでございます。













にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...