五百円札が岩倉具視だった時代、肖像を山折り谷折りにして傾けると笑って見えるという遊びが流行りました。
偉人とされる方をいじってしまうのと、天下の通用をおもちゃに使うという二重の背徳感があったもんで。
チャットGTPなるものをまだ使ったことがないため、あたくしにとり実生活の中でAIの効果の一番分かりやすいものは昔の写真を動かすやつなんであります。
スゴイっすよね、あれ
ギリギリ写真を残せた幕末あたりからの人々が、花魁であろうと武士であろうとまさに生き生きと動き出す様子はそれこそ昭和の感覚で言うところの21世紀夢の未来科学であります。
ただ数見てますとある程度のパターンが分かってくるのと、自分でアプリを試した結果で言いますとスゴイは凄いけどまだまだ一般向けのものとしては未完成な感覚も覚えます。
ただですよ
違和感というのとも違うんですが特攻隊の青年が子犬を囲む有名な写真があって、それを動かすことで屈託なく笑い合う姿が明日は死にゆく前の一瞬の安らぎとも見えある種の救いを感じはするものの、その笑顔の裏に隠した覚悟、大儀、愛国心、未練、哀惜、煩悶、決意といったもの、それは一死を奉じて日本の未来を託された後世の我々が一葉の写真の中に見出しくみ取り深く胸に問いかけ刻むべきでものあって、ビッグデータかなんか知らんけどたかがAIごときが軽々しく動かして見せてんじゃね~よ!と。
冒頭のお札じゃないけど動かしちゃならんものもあるんであります。
あくまでも私見ですけどね。
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