Pages

2024年9月14日土曜日

鎌倉殿に物申す

 ユーチューブの「座」チャンネルで朗読してる「新・平家物語」をずっと聞いてきましたが、あの長大な作品もいよいよ最後に向けて数回を残すのみとなりました。

言うてもあたしが聞いてないだけで既に完結してるんですけどね。

全750回ということで城晴彦さん本当にお疲れ様でございました!

青春時代耽読した物語を会社の行き帰りに耳で聞き直せるこの幸せ。ありがたい時代でございます。

かつて大衆文学と呼ばれた吉川作品も語彙の細り切った現代においては難解とも言え、全巻読んだあたくしにしても今更のように聞き言葉を頭で漢字に直すのもまた楽しみでありました。

それにしてもですよ


鎌倉殿って嫌な奴だ!もちろん頼朝ね。

古来続いてきた貴族政治を一新して初の武家政権を打ち立てた統領の立場故に、平治の乱で敗軍となり幼くして落ち武者の辛酸をなめた経験故に、途中はぐれた父の義知が身内の騙し討ちに果てたというトラウマ故に、そりゃ猜疑心強く冷酷になるってのも分かるけどさあ、腹違いとはいえ血を分けた弟義経の兄想いな純真をなんで分かってやれんのだあああ~!!


義経はなあ、幼少期鞍馬を出奔して以来ほとんど放浪の暮らしで肉親の情を知らんのだよ。伊豆の兄上と恋い慕う思いでようやく黄瀬川の陣で対面した時にはあんた(頼朝)だって手を取って涙ながらに喜んだじゃんか!

それを天賦の才の軍略で木曽も平家もあっという間に倒し朝廷の覚えめでたくなった途端、将来自分を脅かす存在になるかもってんでいきなり所領没収だの名誉はく奪だの虐めやがって。

可哀そうだろ!

恭順の意を示しに腰越まで行って書いた涙の腰越状突っ返して都に追い返してさあ。

それでも自分か立つことで再び天下の大乱となり市井の民に塗炭の苦しみ味合わせるくらいならって奥州に落ちたんだよ義経は!

その都落ちの時には塵一つ残さぬ清々しさで、それを見た都人は木曽や平家の暴虐ぶりに比べ何という大将であろうかってんで感動してみんな羅生門の外れまで追い慕って来たんだぞ~!

義経偉い!カッコいい! なのに可哀そうだよお~!


まあね、お話だからね、ほんとはどうだったか分かんないけどさあ。

けどずっと聴いてて感情移入しまくってるからあったまきちゃうんですよ~!

これぞ判官びいきだ。


しかし何で頼朝に直談判してんだ? ( ;∀;)







にほんブログ村 料理ブログ お肉料理へ

0 件のコメント:

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...